ソフト・千賀、東京五輪追加招集へ前進 視察の建山投手コーチ「有力な候補。飛躍的に良くなっている」

[ 2021年6月29日 21:50 ]

練習試合<ソフトバンク・大分>6回途中、1失点に抑えた千賀(撮影・中村 達也)
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 左足首の靱帯損傷から復帰を目指すソフトバンク・千賀滉大投手(28)が九州アジアリーグに所属する大分B―リングスとの3軍戦に先発。5回1/3を投げ、4安打1失点で復帰後最多の99球を投げきった。

 千賀は2回の3者凡退以外、毎回得点圏に走者を背負う投球。一人の打者に平均4球以上を要したが、最大の目標である100前後の球数に到達した。

 「球数もクリアできたし、不安なく体は準備できた。復帰を思いながらリハビリを過ごしてきたので、1軍復帰となると感慨深いものがある」

 5回にはセーフティバントを処理。アウトにはできなかったが、素早くマウンドを降り、捕球した。左足首の1歩目に不安を抱えていただけに「フィールディングやカバーの1歩目を気にならずに切れたことが1番良かった」とひと安心した。

 3度の実戦登板を終え、リハビリ工程は完了。工藤監督は「彼が問題ない、行けますとなればこちらはゴーです」と話していたが、「一軍復帰までのプランはひとまず順調にこれた。一軍に呼ばれるのを待つだけ」と千賀。7月6日からのロッテ2連戦で1軍復帰が現実味となった。

 侍ジャパンの建山投手コーチが緊急視察した。4月の左足首じん帯損傷で一時は五輪出場は絶望的ともみられていたが、巨人・中川の負傷辞退もあり代替候補に急浮上。同コーチは「有力な候補の一人。全体的に腕を振れて投げられていた。前回登板に比べると飛躍的に良くなっていた」と評価し、「準備は整ったと思う。期限もあるので決断まで長くは掛からない」と前向きに話した。

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