杉本正氏が分析 巨人、ソフトBに13連敗 バッテリーの差が如実に表れた試合に

[ 2021年5月28日 22:35 ]

交流戦   巨人3―9ソフトバンク ( 2021年5月28日    ペイペイD )

<ソ・巨1>2回1死、左越えにソロ本塁打を放つバレンティン(投手・畠)=撮影・吉田 剛
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 巨人は計4本塁打を許して大敗。ソフトバンクにはオープン戦、日本シリーズを含めて13連敗となった。スポニチ評論家の杉本正氏が、両チームのバッテリーの差を分析した。

 日本シリーズでは2年連続で4連敗。やはり苦手意識があるのか。巨人は3回まで毎回の被本塁打。被弾したのはいずれも変化球で、2回のバレンティンは1ストライク、3回の柳田は1ボールからと早いカウントで打たれた。特に3回は一塁が空いており、より丁寧な投球が求められる場面だった。

 見え隠れしたのは、長打のある相手に対して変化球でかわそうとする姿勢。勇気を持って内角を直球で突くなど、もっと厳しい攻めが必要だった。原監督は3回を終えて捕手の大城も含めたバッテリーごと交代させた。この敗戦はきょう29日以降にも影響しそうなだけに、元パ・リーグで傾向などを熟知している炭谷をスタメンで起用する手もある。

 対する甲斐は、決して状態の良くなかった石川を巧みにリードした。直球が駄目ならパワーカーブを多めにし、さらにスライダーに切り替える。いくつかの球種の中で、少しでも有効に使えるボールを選択。相手打者に的を絞らせなかった。バッテリーの差が如実に表れた試合だった。

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2021年5月28日のニュース