ソフトB・松田が決勝打「ワンチャンスをものにできた」千賀離脱ショック払しょく

[ 2021年4月8日 05:30 ]

パ・リーグ   ソフトバンク6-2日本ハム ( 2021年4月7日    札幌D )

<日・ソ>7回1死一、二塁、勝ち越しの適時二塁打を放った松田(撮影・高橋 茂夫)
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 ソフトバンクは日本ハムに逆転勝ちし2連勝とした。敵失で追いついた7回に松田宣浩内野手(37)が左越え決勝適時二塁打を放った。前日6日の今季初登板で左足首を捻挫した千賀滉大投手(28)がこの日、出場選手登録を抹消。そのショックを払しょくする快勝で貯金を1とした。

 興奮のあまり松田は思わず、二塁上で「ウワーッ」と叫び、両腕をグルグルと回した後にバンザイを繰り返していた。2―2の7回1死一、二塁。ドラ1新人・伊藤の110球目の144キロ内角高め直球を振り抜いた。強烈なライナーが左翼フェンスに直撃し、勝ち越しの適時二塁打となった。

 「初対戦、ドラ1、やはりいいなと思ったが、あそこで打てなかったらズルズル負ける。初ものにコロっといかれるよりは、ワンチャンスをものにできたのは、ホークス的にも良かった。(伊藤の)球は良かったですよ。はい!」

 チームは、7回118球を投げた右腕に4安打3得点したが、先発全員の11三振を喫した。新人投手から2桁三振を食らうのは、13年6月15日に巨人・菅野に11三振を喫して以来。松田自身も3回の打席はカットボールに、5回1死一、三塁の絶好機では外角直球に、いずれも見逃し三振だった。「2打席目に打てれば良かったが、もっと打ちたい。今年38歳になりますが、チームを盛り上げていく立ち位置は変わりません」と、興奮は止まらなかった。

 6日のカード初戦では、左翼スタンドへの今季1号と中前適時打で2安打2打点。そして、この日は勝ち越し打。これで4試合連続打点と勝負強さを見せている。工藤監督も「打てないときに“何とかするぞ”という集中力。これが、結果につながっています。悔しくても前向きに、悔いを残さずに出し切るのが常に大事」と、松田の戦う姿勢を改めて称えた。

 カード勝ち越しも決めた。日本ハム戦は昨季9月から10連勝となった。松田は「北の大地で、コツコツ(打つ)がテーマ」とご機嫌だ。8日の第3戦の天気は雪予報。熱男は実にホットなままだ。

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