ロッテ・山口 初球フルスイング“プロ1号”!8月18日生まれ右の大砲候補、清原&誠也に続け

[ 2021年3月12日 05:30 ]

オープン戦   ロッテ5-8楽天 ( 2021年3月11日    静岡 )

6回、三塁へ滑り込む山口(撮影・長久保 豊)
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 2000年8月18日生まれの20歳。ロッテ・山口が「プロ1号」を放った。この右の大砲候補が大成しないはずがない。通算525本塁打の清原和博、侍ジャパンの4番でもある広島・鈴木誠也も誕生日は8・18だ。

 「初球からフルスイングして仕留められたのが良かった。角度も感触も良かった」

 そう振り返ったのは3回2死一、二塁だった。滝中の初球、137キロ直球を、左翼席中段へ。オープン戦1号となる3ラン。急成長の20歳は、ここまでオープン戦6試合全て「4番」でスタメン出場し、23打数7安打の打率・304と好調をキープしている。

 レアードが腰の不安を抱え、井上も調子が上がってこない。外野登録ながら一塁挑戦させ、4番に据えた井口監督の期待に応え続けている。「開幕スタメンもある。4番を打たせてるのでもっともっと期待している」。まだ1軍出場さえない山口に対し指揮官は、そう目尻を下げた。

 球団の大きな期待を背負う。ドラフト当時、広島・鈴木誠を思わせる右の大砲であることから、鈴木誠が入団時に背負った背番号51に決まった。誕生日も同じ8月18日。1915年に第1回全国中等学校優勝野球大会(現在の夏の甲子園)が開幕した「高校野球記念日」でもある。

 中学時代、伊藤園の「おーいお茶 新俳句大賞」で佳作特別賞を受賞。お茶どころの静岡で開幕スタメンを引き寄せる一撃を放った。「そこを目標にやっている」。若武者は、続けて詠んだ。「三月だ 桜も咲くぞ 僕も咲く」(君島 圭介)

 ◆山口 航輝(やまぐち・こうき)2000年(平12)8月18日生まれ、大阪府出身の20歳。明桜(秋田)では投手として2年夏に吉田(現・日本ハム)擁する金足農を秋田大会決勝で破り甲子園出場。3年夏は決勝で再戦し敗れた。高校通算25本塁打で、投手では最速146キロ。18年ドラフト4位でロッテ入り。昨季はイースタン・リーグでチーム最多の7本塁打。1メートル83、97キロ。右投げ右打ち。

 《「初4番」安田超えなるか》ロッテの開幕4番最年少記録は、1970年有藤通世の23歳3カ月。山口は20歳7カ月で開幕を迎えるが、球団記録更新となるか。なお、ロッテの4番最年少記録は55年の榎本喜八の18歳8カ月。21歳未満での初4番は前記の榎本と52年の山内和弘(20歳1カ月)、57年の葛城隆雄(20歳10カ月)の3人しかいない。昨年の安田の初4番は21歳3カ月だった。

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