それぞれに明確な意味が込められ…注目したいヤクルト・中村が発する言葉

[ 2021年3月12日 09:00 ]

今年のキャンプ安全祈願で絵馬を手にするヤクルト・高津監督(左)と中村
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 ひそかに注目していることがある。ヤクルト・中村悠平捕手(30)が節目で書く言葉だ。キャンプイン前の恒例である那覇市の波上宮参拝。選手会長の中村は、絵馬に“勝つ”をテーマとした3カ条を書いた。

 まずは“コロナに負けない”。昨年に続いて「ウィズ・コロナ」で臨むシーズン。「コロナの中で野球をやらせてもらえる喜び、感謝の気持ちを持ってやっていくということ」と言う。2つ目は“相手に勝つ”。プロとして闘争心がなくなったら終わり。「対戦する相手、対戦する投手、ポジション争いをする相手に自分自身が勝っていくという意味」と説明する。3つ目は“自らに打ち克つ”。「昨年は開幕戦でけがをしてしまった。今年一年しっかりと試合で結果を残せるようにという意味を込めて」と力を込めた。

 3つの言葉には、それぞれに明確な意味が込められている。3つ目の「打ち克つ」についても「克己心。自分を払拭するという意味も含まれています」と解説してくれた。

 3月2日の明治神宮参拝では、絵馬に「日々是好日 優勝 健康」としたためた。「日々是好日」は、毎日が良い日となるよう努めるべきだという意味の禅語で「自分が大切にしている言葉。日々進歩する成長するという意味も込めて、スローガンにも合っているのかなと思います」と言う。今季のスローガン「真価 進化 心火」に重ね合わせて選択した。

 開幕まで残り2週間。ヤクルトの正捕手争いは、注目ポイントのひとつ。その筆頭候補でもある中村の発する言葉にも注目したい。(記者コラム・青森 正宣)

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