巨人・原監督「不思議な感覚」13年楽天日本一に拍手、DeNA・三浦監督は「野球できることに感謝」

[ 2021年3月12日 05:30 ]

各チーム首脳陣が振り返る3・11

練習前、黙とうする三浦監督(前列中央)らDeNAナイン (撮影・森沢裕)
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 巨人・原監督は博多から大阪への移動前に「もう10年。忘れてはいけないし、まだまだ復興は続いている」と話した。

 13年の日本シリーズでは復興の希望の光となっていた楽天と戦い、敵地・仙台での第7戦で敗れた。当時の星野仙一監督が胴上げされる姿を見ながら「勝者に対して心の底から拍手を送った。過去にも後にもない不思議な感覚だった」と振り返った。

 エースの田中将が古巣に復帰。穏やかな口調で「今度はそうはいかないよ」と見据えた。

 DeNAの三浦監督は横浜スタジアムで練習に参加。10年前に思いをはせた。現役時代だった11年の同日はヤクルトとのオープン戦(横浜)に先発。降板後にトレーナー室でアイシング中、大震災が発生した。

 試合は7回途中でコールドゲーム。「揺れを感じ慌ててグラウンドに出た。本当に怖かった。周辺の建物が揺れていたり…。家族の安全を確認し(移動できず)球場に泊まったのを覚えている。今、野球ができることに感謝しないといけない」と話した。

 《ソフトB・平石コーチ「心に感じる日」当時は楽天選手》震災当時、楽天の選手だったソフトバンクの平石打撃コーチは「常に忘れることはない特別な日。10年よりも3月11日が一段と心に感じる日」と思いをはせた。プロ入りした楽天では球団創設の05年から7年間プレーし、生え抜きでは球団初めての1軍監督も務めた。現在もプライベートで被災地に行くことがあるという。「(つながりが)終わるのは絶対いけない。今後もいろんな形で協力していきたい」と復興への思いを口にした。

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2021年3月12日のニュース