阪神・矢野監督「ほぼ満点キャンプ」 一昨年3位、昨年2位、V奪還の準備整った!

[ 2021年3月2日 05:30 ]

<阪神キャンプ> 早出特守でノッカーを務める矢野監督 (撮影・平嶋 理子)                                            
Photo By スポニチ

 矢野監督3度目の宜野座は「ほぼ満点キャンプ」だった。

 「去年もかなりいいと思ったけど、さらに良くなった。100点というと成長はないからね。今の手応えとしては100に近いようなのは感じている」

 契約最終年となる就任3年目。野球を楽しみ、ファンを喜ばせながら、前向きに挑戦していく「矢野イズム」を浸透させてきた。その集大成が今季のスローガン「挑・超・頂」だ。1日キャプテン制や声出し罰ゲーム、投手陣の本塁打競争など、随所にユニークなメニューを組みながら、若手が増えた選手たちを鍛え上げた。

 「みんながそれぞれ引っ張っていくという意識も高かった。コーチ陣もアイデアを出してくれて本当に挑戦的なキャンプになった」

 課題の守備力強化には現役時代に名手と言われた川相昌弘臨時コーチを招へい。「川相さんに来ていただいて、もう一回基本からしっかりやっていこうという意識でやれた」と手応えを強調した。一昨年が3位で昨年は2位。頂点だけを目指す戦いの土台は固まった。 (山添 晴治)

 【1日の矢野監督語録】
 ▼カッコいい大賞 選手ではないけど、津田広報の叫び(結婚記念日の16日に全員の前で妻への感謝を絶叫)がカッコ良かったんじゃないかな。選手も小野寺暖であったり、みんないろんなことに挑戦してくれた。

 ▼全体練習前に監督自らがノック 最後やから打っておこうと思って。

 ▼ファンも佐藤輝は開幕先発で見たい それはアイツ自身がつかむこと。競争の中で勝って、こっちが使いたいって思わせる姿を見せてくれるんであれば、その可能性は十二分にあると思う。

 ▼新人、高卒2年目の選手も何とか完走 アピールもあるしね。2軍でもやれることはあるんだけど、こっちに来て1軍の実績を残している人が、どんな練習しているのか、練習に入る前にどんなことをしているのか、練習の後にどんなことをやってるのかとか。そういうことを含めて1カ月やるってことはいろんなことを肌で感じられる。それが分かって、またこっちはふるいにかけるわけやから。2軍に行ったとしてもやることって変わると思う。

 ▼今後も佐藤輝は内野、外野併用 それはずっと言ってるやん。そうなるよ。チームの編成上。シーズン入ってもその可能性があるし、今のうちにやっておかないとさ。

続きを表示

この記事のフォト

2021年3月2日のニュース