阪神ドラ8石井大 「下克上」準備万端 12球団最後の74番目指名…先入観覆し、必勝継投入りも

[ 2021年3月2日 05:30 ]

<阪神春季キャンプ>ブルペンで記念撮影に納まる石井大(69)ら投手陣
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 阪神のドラフト8位・石井大(四国・高知)は決意を新たにした。昨秋ドラフトで4球団が競合した1位・佐藤輝とは対照的に、12球団最後の74番目指名だった右腕の次なる目標は「下克上」による開幕1軍以外にない。

 「最初は気持ちが高ぶるというのもありながら。でも本当にきついの一言で。その中で吸収できるものを探しながら本当にいいキャンプが送れたと思う」

 首脳陣の「先入観」を覆した1カ月だった。7日の紅白戦では1回2安打2失点も、12日の紅白戦で1回無失点と挽回。本来の姿を取り戻すと16日の楽天戦、21日の広島戦、27日の中日戦と対外試合でも3試合連続無失点を続けた。常時140キロ台中盤から後半の直球と、打者の手元で鋭く落ちるシンカー主体の投球が光った。

 躍動ぶりは、矢野監督に「すぐにうちの中継ぎに入っても勝負できる、そういうものはしっかり見せてくれた」と言わしめた。福原投手コーチも「レベルの高いところでやってもらえたら」といい、金村コーチも「現段階では十分じゃないかな」と開幕1軍入りの可能性を示唆した。

 周囲の期待が日増しに高まる中、本人は地に足を着けて前進を続ける。「平常心でマウンドに上がって、野球を楽しむくらいの感じで投げられたら、おのずといい球とか結果もついてくる」。泰然自若で3月戦線に臨む。

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2021年3月2日のニュース