ソフトバンクV5の力に!金子スコアラー、ホテル時間をデータ収集に有効活用 広報から今年転身

[ 2021年2月18日 06:15 ]

ビデオカメラを設置するソフトバンクの金子圭輔スコアラー(撮影・中村 達也)
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 【新様式キャンプリポート最前線】コロナ下で自粛を強いられた中、時間を有効に使った人もいる。17年から昨年までソフトバンクの球団広報を務め、今年1月からスコアラーに転身した金子圭輔氏は「去年は時間があったので遠征先のホテルでも、他球団の試合も見る時間は増えましたね」と語る。その経験が生きる職場に配置転換となった。

 今キャンプでの主な仕事は打撃練習をする打者の映像を撮影し、選手、スタッフが共有できるタブレットに動画を上げること。細かい動画解析やデータ分析などが必要とされる時代でもあり、重要な業務だ。「選手もコーチも、その日の練習でどうだったのか、見てくれる人が多い。誰がログインしたかも分かるので、こちらもやりがいがあります」と目を輝かせる。

 貴重なユーティリティープレーヤーだった現役生活の13年。「元々観察することは好きだった」と言う。遊撃手で、投手がモーションに入った際に急にポジショニングを変更し「そのときに打者はどういう反応をするのかを見たりしていた。二遊間を詰めたら、三遊間を狙う打者なのかどうか、とか」と振り返る。当時から観察し、データを蓄積する野球人生だった。

 シーズンに入れば相手投手を分析する役割も与えられる。「まだ本格的なスコアラーの仕事はしていないので、どうなるか分からないですけど、手助けになれるようにやっていきたいですね」と金子氏。得意の観察眼を生かし、チームの5年連続日本一に貢献することだけを考えている。(18~20年ソフトバンク担当・川島 毅洋)

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2021年2月18日のニュース