ヤクルト・石川 古田臨時コーチと14年ぶりバッテリー「最高に幸せ」

[ 2021年2月7日 05:30 ]

古田臨時コーチに投げ込む石川(撮影・村上 大輔)
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 まだ誰もいないブルペンに、ヤクルトの古田臨時コーチが登場した。石川のボールを受けるために防具をフル装備も「準備早すぎた。誰もきいひん」と苦笑い。投球練習が始まる40分前からやる気満々でスタンバイした。

 07年に当時選手兼監督だった古田氏が最後にマスクをかぶったのは引退試合となった10月7日の広島戦(神宮)。先発したのが石川だった。41歳になった左腕に「刺激を与えたい」と14年ぶりのバッテリーが実現。宝刀のシンカーを捕球すると「おお、落ちるねえ」とうなり、スライダーをはじくと「俺が捕れないなんて凄いスライダーじゃないか」と絶賛。石川は「いいところを見せたくて緊張しました。最高に幸せでした」と濃密な34球を振り返った。

 ランチ特打では青木、内川、村上を相手に打撃投手を務めた。この日に備え、ともに元中日の川上憲伸氏からカットボール、山本昌氏からスクリュー、そして伊藤投手コーチからスライダーを教わり、3人の宝刀を駆使して174球の熱投。「(伊藤コーチの)伝説の高速スライダーを投げたんですけれど、青木に簡単に打ち返されました」と笑顔で汗を拭った。

 元守護神の高津監督とはキャッチボールをした。「明日(7日)はノックしましょうかね。休み前だし、みんなに疲れてもらいますか」と予告。約8時間の指導を終え、さっそうと球場を後にした。(青森 正宣)

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