楽天ドラ1早川、マー君に熱視線 走り方「全然違う」、マー君も“お忍び”ブルペン視察

[ 2021年2月7日 05:30 ]

ブルペンで投球練習する早川(撮影・白鳥 佳樹)
Photo By スポニチ

 直接話し掛ける勇気はまだない。だからこそ、数少ないチャンスを無駄にしない。楽天のドラフト1位左腕・早川(早大)は、憧れだったエースの一挙手一投足に目を凝らしていた。

 別メニューだった田中将のランニングの様子を見るタイミングがあった。「足腰が強くてフォームがきれい。ストライドの幅や力強さが全然違った」。衝撃だった。走り方を見れば、選手がどのように鍛えてきたのかが分かる。走り込むことで理想的なフォームが身につく。早大・小宮山悟監督の教えだ。田中将の走りは明らかに他の選手と違って見えた。

 4日夜、宿舎の食事会場で田中将と初対面した。同期4人であいさつ。「よろしくね」と声を掛けてもらった。生で初めて見た超一流選手の肉体のファーストインパクトは強烈だった。「でかかった。身長というより体の厚みが印象的でした。手のひらも大きかった」。オーラに圧倒されつつも、目の前にいるレジェンドの姿を目に焼き付けた。

 この日、ブルペンで今キャンプ最多となる102球を投げ込んだ。途中で島内と辰己が打席に立ったが、バランスや制球を乱すことはなかった。早川は気づいていなかったそうだが、投球練習が終わる間際のタイミングで田中将がブルペンに。そんな状況の中での投球を「真っすぐの感覚が良くなりつつある」と振り返った。

 今後は実際に投球を見る機会も増える。「見て吸収したい。得られるものは得て、大投手になりたい」。「見学」とは見て学ぶこと。田中将を生きた教科書にする。(重光 晋太郎)

 ▼島内(早川の投球練習中に打席に入る)コントロールが良いという印象。則本昂の球を初めて見たときは凄かったけど、それに近いものはある。

続きを表示

この記事のフォト

2021年2月7日のニュース