2月1日プロ野球キャンプイン 新人記者が最初に驚いたソフトB長谷川勇也のプロ意識

[ 2021年1月31日 09:00 ]

ノックを受けるソフトバンクの長谷川勇也外野手
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 プロ野球は2月1日に12球団がキャンプインを迎える。球春到来を告げる2月1日への思いは野球記者にとっても特別だ。特に今年1月に野球担当となった新人記者にとっては、選手の鼓動を間近で見られる初めての機会となる。新型コロナウイルスの影響で無観客となるキャンプ。ソフトバンクを担当する福井亮太記者(25)の思いとは。

 今年1月から、念願だったプロ野球担当記者になった。私にとって憧れであるプロ野球選手を取材したいと思い、18年に入社。昨年12月までは紙面レイアウトを担当していた。約3年間、見出しの付け方などを学んだ。今度は5年連続日本一を狙うソフトバンクの担当として記事を書く。

 この1カ月間は、主に自主トレを取材。最も印象に残っているのは長谷川勇也外野手(36)の練習に打ち込む姿勢だ。1月4日、ペイペイドームで初めての現場取材だった。打撃職人は約4時間、ストレッチなどを中心に体を動かした。昨シーズン終了後から、ほぼ無休でドームを訪れていたという。5日からは福岡県筑後市のファーム施設に場所を移し、例年通り、一人黙々と自主トレに取り組んだ。若手選手が練習を切り上げ、誰もいなくなった室内練習場でバットを振る。ノックを受け、走り込む。ベテランがここまで練習をするのか――。野球経験者である記者も、その練習量に衝撃を受けずにいられなかった。

 取材の現場はプロ野球界と同じだと思っている。年齢も経験年数も関係なく、日々、結果が求められている。長谷川の努力と準備を大切にする姿勢を見習い、ルーキーらしく、精いっぱい取材をして、読者の方にいい記事を届けていきたいと考えている。

 チームは明日2月1日から春季キャンプがスタートする。私を含めた報道陣もPCR検査を受診し、陰性証明書を手に宮崎へと向かう。新型コロナウイルスの影響で、無観客で行われる異例のキャンプ。首脳陣や選手の声を聞き逃さないようにし、記事に反映させていきたい。また、育成王国の環境や練習内容にも注目し、球場には来られない読者の方に、ブレークしそうなダイヤの原石たちを紹介していきたい。(ソフトバンク担当・福井 亮太)

 ◇福井 亮太(ふくい・りょうた)1995年(平7)8月17日生まれ、岐阜県出身の25歳。小学3年生から野球を始めた。中学時代は岐阜ビクトリーボーイズに所属。県立岐阜商業では2年夏、3年春に甲子園出場。専修大卒。趣味はゴルフとサウナ。

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