広島・堂林の充実した2020年…8年前に抜てきした野村元監督は「彼ならもっともっとやれる」

[ 2020年11月11日 22:31 ]

セ・リーグ   広島2―3中日 ( 2020年11月11日    マツダ )

広島の堂林
Photo By スポニチ

 2010~14年の5年間に渡って広島監督を務め、16~18年に果たしたリーグ3連覇の礎を築いた野球評論家の野村謙二郎さん(54)が今季最終戦となった広島―中日戦(マツダ)でCS放送「J SPORTS1」の解説を務め、今季一年間主力として活躍したかつての愛弟子、堂林翔太内野手(29)にさらなる飛躍を求めた。

 堂林は野村さんが監督を務めていた2012年、高卒3年目で14本塁打を放つなどブレーク。野村監督退任後はなかなか出場機会に恵まれなかったが、プロ11年目の今季は6年ぶりに開幕スタメンを勝ち取ると、一時は両リーグ唯一の打率4割超えで突っ走るなど活躍した。今季最終戦となったこの日は「3番・三塁」でフル出場。0―3で迎えた9回に中日・柳の2年ぶり完封&完投を打ち砕く左前2点適時打を放ち、4打数1安打2打点で存在感を見せつけた。8年ぶりにシーズン規定打席にも到達し、8年ぶりの100安打も達成。最終的には111試合に出場して401打数112安打の打率・279(リーグ13位)、自己最多タイの14本塁打(同15位)、58打点(同13位)という成績だった。

 リーグ最多の18失策を数えた守備については「考える間(ま)のないプレーは大丈夫。ちょっと考える時間があると送球ミスがあるような気がする」と分析した野村さん。打撃については「今年の打線の中でも活躍が目立っている」と評価。完封負けを免れる9回の2点タイムリーには「いいヒットになりましたね」と話したが、潜在能力の高さを知るだけに「彼ならもっともっとやれると思う。輝いてほしいですね」と“注文”も忘れなかった。

続きを表示

2020年11月11日のニュース