日本ハム 西武に勝ち越し 大田 先制2点本塁打で勝利に貢献

[ 2020年10月15日 05:30 ]

パ・リーグ   日本ハム7―2西武 ( 2020年10月14日    札幌D )

初回、先制2ランを放つ大田(撮影・高橋茂夫)
Photo By スポニチ

 日本ハムの大田泰示外野手(30)が14日、西武戦の初回に決勝の先制2ランを放ち、7―2の快勝に貢献した。チームも連敗を2で止めて今季の西武戦の勝ち越しを決め、負ければ17年以来3年ぶりの借金10となる危機を回避した。この日でちょうど100試合を消化し、シーズンは残り20試合。大田は残り試合も魂を込めた全力プレーでファンを魅了するプレーを届けることを誓った。

 大田は誰よりも熱い闘志を持ち続けている。そして、その熱い魂は見る者を魅了する。前夜は今季5度目の零敗を喫するなど、時にはふがいない試合を見せてきたファンに感謝の一撃を届けた。

 コロナ禍ということを差し引いても、5位に低迷するチーム成績にリンクするように本拠での観客動員も伸び悩んでいる。「首位争いしてたりしていればもっと見たいと思ってくれる人もいるだろうし、球場に行ってお金を払ってでも見たいという人が出てきてくれると思う。でも、勝ち切れていないのは僕たちの責任。これは受け止めないといけない」。主力の一人として大田はその責任を痛感していた。

 球場に駆けつけた4527人のファンを笑顔にする一発は初回に飛び出した。2番・杉谷が8球粘って四球を選び、1死一塁で迎えた打席だった。2球目の甘く入ったスライダーを強振。「立ち上がりから不安定な中で甘い球を逃さないようにいった」と投手心理を読み切り、左翼席へ低い弾道で突き刺した。ベンチでは「ファイターズ最高!」の文字を入れた飛沫(ひまつ)防止グッズを身につけた矢野外野守備コーチ兼打撃コーチ補佐とカメラに向かってポーズ。これもテレビ観戦するファンへのサービスだった。

 「つまらない野球を見たらやっぱりつまらないからね。ファンは緊迫した試合や一生懸命やっている姿を見たいだろうし。一生懸命やることがお客さんに伝わると思う。そういう野球をやりたい」。残り20試合で3位・楽天とは4・5ゲーム差。2年ぶりのAクラス入りへ、大田は最後まで全力で戦い抜く。(東尾 洋樹)

続きを表示

2020年10月15日のニュース