野村謙二郎氏 広島・遠藤、残り試合で来季飛躍への可能性を見たい

[ 2020年10月15日 06:30 ]

セ・リーグ   広島1-6巨人 ( 2020年10月14日    東京ドーム )

<巨・広(20)>6回途中4失点で5敗目を喫した広島・遠藤 (撮影・森沢裕)
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 【野村謙二郎 視点】遠藤は、やはり球数が多すぎる。守る時間が長くなり、攻撃にもつながりにくい。1~9番の打者全員に全力で投げるのは難しい。球数をかけるところと、そうでないところを考えてほしい。

 いいボールと悪いボールがはっきりし、打者を打ち取るプランが見えなかった。まだまだ投げるだけで精いっぱいかもしれないが、試合のリズムをつくることも先発投手には必要だ。

 4回2死二塁では3ボールになってから大城を申告敬遠した。本来なら最初から敬遠していい場面。塁を埋めた後に四球を与えるかもしれないという懸念が、ベンチによぎったのでは。そういう不安もなくしたい。

 高卒3年目で開幕から先発ローテーションを守ってきた。不振のときも佐々岡監督が外さなかった。最も期待している投手だからだろう。1年間をケガなく過ごしたことは自信にしていい。その上で、得た経験を生かし、来季はさらに良くなるという可能性を残りの登板で見せてほしい。

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