広澤克実氏 阪神・サンズは過剰反応しないこと サヨナラ弾で一層増える内角攻め

[ 2020年9月2日 06:15 ]

セ・リーグ   阪神2-1ヤクルト ( 2020年9月1日    甲子園 )

スポニチ評論家の広澤克実氏

 【広澤克実 視点】サヨナラ本塁打は、真ん中寄りの甘い球だったとはいえ、よく一発で仕留めた。サンズ様々の試合と言えた。

 相手バッテリーは初回から積極的に直球でインハイを突き、“サンズさん、打てますか?”という意思表示の配球をしてきたが、それにも、うまく対応できていた。ただスライダーを完璧にとらえた最後の打席が引き金となり、相手バッテリーは次戦以降、より一層、145キロ以上の球でインハイを攻めてくることになるだろう。

 その場合、大事になるのは、内角球に過剰に反応しないことだ。過剰に反応すると、右打者なら左肩の開きが非常に早くなり、バットが出てくるのも早くなる。そうすると、今度は得意とする外角の変化球にまで、バットが止まらなくなるケースが出てくるからだ。

 死球や厳しい球も多くなるだろうが、感情的になると相手の思うツボ。配球が変わっても自分のスタイルを貫くことが肝心。そうすれば、これまで通り、結果は出るはずだ。

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