履正社・関本 父・賢太郎氏の助言で先制打 降雨ノーゲームも復調きっかけ

[ 2020年7月27日 05:30 ]

<履正社・四條畷>初回2死三塁、先制適時打を放つ履正社・関本(中央)(撮影・後藤 正志)
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 尊敬する父の言葉が履正社・関本の浮上のきっかけだった。0―0の初回2死三塁。高め直球に逆らわずバットを出すと、鋭いライナーは右前で弾んだ。降雨ノーゲームで幻の先制打とはなったが「チームとしてセンター返しを心がけている中、逆方向に打てたことは良かった」と振り返った。

 初戦の北かわち皐が丘戦は1打点を挙げたが、2打数無安打。試合後、元阪神で活躍した父・賢太郎氏(本紙評論家)からアドバイスを受けた。

 「背中が丸くならないように。父からも“悪い時はそうなっている”と言われ、2人で話し合った結果、改善することができた」

 ポイントは「姿勢」だ。前戦では打席で、やや前かがみになっていたため、低めの球の見極めができなかった。背筋を伸ばし、目線を上げることで好球必打につなげる。今大会初めてスタンドで見守った父に高い修正能力を見せた。

 降雨のスタンドには阪神、ヤクルトなど5球団のスカウトの姿があった。19日の練習試合に続き、2週連続で履正社を視察した阪神・和田豊球団本部付テクニカルアドバイザー(TA)は「しっかり見極めて、ストライクゾーンの球を確実にヒットにする。バットが素直に出るし、広角に打つことができる」と評価した。関本は主将として、4番打者として打点を最重視する。大阪の頂点に向け、ドラフト候補が調子を上げてきた。 (桜井 克也)

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