阪神・ガンケル 開幕ローテ6人目に滑り込み 矢野監督は高評価与えず、24日・ヤクルト戦で再び見極め

[ 2020年6月18日 05:30 ]

2軍練習試合   阪神3-6中日 ( 2020年6月17日    鳴尾浜 )

5回を1失点と好投した阪神のガンケル=鳴尾浜球場
Photo By 代表撮影

 最後の最後で開幕ローテーションに滑り込んだ。阪神の新外国人ガンケルは中日戦に先発し5回3安打1失点。無四球と持ち味の制球力を活かし、先発6人目の枠をつかんだ。

 「非常にいいリズムで投げることができた。ストライクとボールをはっきり投げ分けることができたしやりたかったこともできた」

 1失点は2回2死から石岡に許したソロ本塁打によるもの。両サイドに高低もうまく使い、打者に的を絞らせなかった。課題とした体の開きの早さについても「右打者の外角の低めが一つの原点だと思っている。そこにしっかり投げられているときは体が閉じたまま回旋運動ができている」とうなずいた。

 前回10日の広島戦では2本の満塁弾を浴び4回8失点。対外試合8試合で防御率は8・10でこの日が開幕ローテーションをかけた最終テストだった。視察した矢野監督は「持ち味が出ていたところはあるし、1軍だったらどうなのかなというところもある」と1軍戦をイメージし高評価は与えず。それでも「チャンスは一回。いこうかな」と先発機会を与えることを明言した。

 「僕の仕事はたくさん三振を取ることではなく、できるだけ長いイニングを投げてチームに勝つチャンスを与えること」。メジャー未経験の男が「ジャパニーズドリーム」を描けるか。24日のヤクルト戦(神宮)がいきなり勝負となる。(阪井 日向)

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2020年6月18日のニュース