MLB 全30球団のうち6球団以上のオーナーが今季中止希望

[ 2020年6月18日 02:30 ]

MLBのマンフレッド・コミッショナー(AP)
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 大リーグで全30球団中6球団以上のオーナーが新型コロナウイルスの感染拡大で開幕が延期されている今季が中止になることを望んでいると16日(日本時間17日)、複数の米メディアが報じた。

 大リーグ機構(MLB)のロブ・マンフレッド・コミッショナーは50試合前後とみられる今季の強行開催の権利を持つが、行使には全オーナーの75%以上に当たる23球団の賛成が必要。反対理由は無観客開催による大幅減収で8球団のオーナーが反対すれば、実行には移せなくなる。また、スポーツ専門サイト「ジ・アスレチック」は「8球団以上のオーナーが開催を望んでいない」という選手の代理人の発言を報じており、事実なら、強行開催は不可能となる。MLBと選手会は年俸減額幅を巡り対立。当初は今季開催に強気だった同コミッショナーは15日に「100%実現するとは言えない」と消極姿勢を示した。

 強行開催なら選手会は10億ドル(約1070億円)超の損害賠償を求める訴訟を起こすとの報道もある。MLBにとっては合意を得ての開幕が望ましいが、選手会との溝は深い。

 《コロナ対策識者見解、PSは9月まで》米政権の新型コロナウイルス対策チームのアンソニー・ファウチ国立アレルギー感染症研究所長が今季開催時期について「9月までにポストシーズンを締めくくるのが賢明」と語った。ロサンゼルス・タイムズ(電子版)が報じた。秋に気温が下がり、室内で過ごす時間が増えることで、感染のリスクが上がるとしている。

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