NPB コロナ特例措置&感染予防ガイドライン承認 抹消→陰性なら10日経ず再登録OK

[ 2020年6月18日 05:30 ]

 プロ野球の臨時実行委員会が17日、オンラインで行われ、新型コロナウイルス感染拡大によるシーズン短縮や感染防止に関連する今季の特例措置、19日の開幕を前に公式戦開催への感染予防ガイドラインを承認した。感染の疑いなどで登録を外れる際は「感染拡大防止特例2020(通称・特例2020)」の対象。再登録などには細かな規定が設けられた。

 新設の「特例2020」は発熱をはじめとする体調不良を訴えた選手や、陽性者の濃厚接触者となったり、家族に感染の疑いが生じたりして、出場選手登録を外れた選手が対象となる。16年導入の脳振とう特例に趣旨は近いが「似た部分はあるが、かなり幅広になる」とセ・リーグの杵渕和秀統括は話した。

 復帰が可能なら本来の規定の10日間を待たずに再登録ができる。詳細な対応はガイドラインに記され、診断した医師が新型コロナウイルス感染症と明らかに異なると判断すれば、待機期間を短縮することができる。

 「特例2020」での抹消は通常の出場登録抹消とは分け、代わりに登録する代替選手を指名する。この代替選手は前回の抹消から10日間を経ていなくても登録でき、また特例適用された選手の復帰時に抹消された場合も、10日間を経ずに再登録できる。復帰時に抹消される選手は代替選手以外でも構わない。特例適用の選手数、また同一選手への適用回数は制限しない。

 幅広い運用が見込まれる半面、不正な申告と認められた場合にはチームと選手に制裁が科される。杵渕統括は不正の例として、外国人枠を有効活用するための「投げ抹消(登板翌日の入れ替え)」を挙げ「しないようにという確認をしている」と説明した。

 適用選手は抹消日から2軍練習に合流する日までの期間が、FA日数と追加参稼報酬の計算に加算される。ただし選手会と合意した「みなし日数」での取り扱いにはならない。感染者や疑い例で離脱者が増えた際の試合の挙行に関しては、全試合が連盟管理となり、状況をリーグと当該球団で相談し判断する。

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2020年6月18日のニュース