ロッテ・鳥谷 1軍20打席目で移籍後初安打「徐々に形ができている」 7回にはサプライズ“応援歌”も

[ 2020年6月10日 05:30 ]

練習試合   ロッテ5-11中日 ( 2020年6月9日    ZOZOマリン )

練習試合<ロ・中>9回1死一、二塁から鳥谷は左前打(撮影・長久保 豊)
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 頼れる鳥谷が、ロッテの「応援団」と一緒に戻ってきた。9回1死一、二塁。1ストライクから祖父江の147キロの直球を捉え、左前にはじき返した。

 「打席に立たせていただいている中で修正しながら、いろいろと感じながら徐々に形ができているかなと思う」

 クールなイケメンの表情も緩んだ。無理もない。これが阪神から移籍後、新たな本拠・ZOZOマリンスタジアムで放った初安打だ。実戦での安打は新型コロナウイルスの影響で全試合が中断する前の3月27日の2軍・西武戦(浦和)以来74日ぶりで、1軍では紅白戦を含めて実戦再開後20打席目で出た待望の初安打。井口監督も「打撃練習でもかなり調子よく振っていた。内容はずっと良くなっている」とうなずいた。

 この日は6回の三塁守備から出場。7回無死一、二塁の第1打席ではサプライズが待っていた。球団が事前に録音した応援団のトランペットと太鼓によるチャンステーマが、無観客のスタンドで鳴り始めたのだ。「日本一熱い」といわれる応援の中、この打席は空振り三振も、最後の打席で期待に応えた。

 球団は開幕後も無観客の間、公募したファンの録音応援や映像を球場で流す方針で、指揮官も「まもなく開幕するんだなという雰囲気になってきた」と気持ちを高ぶらせた。

 鳥谷も「自分に求められている役割を自分に与えらえれた場面で、しっかりできるように準備していくだけ」と前を向く。阪神の引退勧告を拒否してやってきた新天地。日本一の応援を受け、「不死鳥」が再び羽ばたく。 (君島 圭介)

 ▽ロッテの応援 12球団で最も熱い応援といわれ、ユニホーム着用や選手を後押しする大きな声援をいち早く導入。メガホンは使わず、基本的に手拍子や指笛を駆使する。また、テーマ曲に合わせて跳びはねるジャンプ応援や、ZOZOマリンのライトスタンドを覆うビッグフラッグが名物。チャンステーマ「モンキーターン」は高校野球でも人気を集め、昨夏甲子園では宮城・仙台育英、千葉・習志野、大阪・履正社など強豪校も使用した。

 ▼ロッテ・二木(4回2安打3失点)ホームラン2本で3点取られているので甘い球をなくしていかないといけない。状態は上がってきている。

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2020年6月10日のニュース