年俸交渉難航…MLBと選手会の深すぎる溝 マー君なら13億円超の差 どうなる7月開幕?

[ 2020年6月7日 02:30 ]

ヤンキースの田中将大投手
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 今季開催に向けて交渉が難航している大リーグで、大リーグ機構(MLB)と選手会の両案による年俸の比較を5日(日本時間6日)、AP通信が報じた。日本選手で今季最高年俸2300万ドル(約25億3000万円)のヤンキース・田中は、選手会案で約1619万ドル(約17億8090万円)に対し、MLB案では約426万ドル(約4億6860万円)。13億円以上も減る。

 選手会は年俸の70%確保を目指し、114試合制の実施などの案を提示。MLBは、82試合制で高年俸選手ほど減額率が上がる6段階の基準を設定した削減を要望している。大リーグ最高3600万ドル(約39億6000万円)のエンゼルス・トラウトとヤンキース・コールは、選手会案の約2533万ドル(約27億8630万円)とMLB案の約558万ドル(約6億1380万円)とで差は20億円以上。隔たりは大きい。

 50試合制もちらつかせるMLBを、選手会は「米国から野球の試合を奪おうとしている」と批判。合意なしに開催に踏み切った場合、一致していたプレーオフの出場枠拡大や中立地での開催を拒む可能性も伝えられた。

 7月上旬の開幕を目指す上で、今月第1週までの合意が必要とみられていた。しかし、両者の溝は埋まらず、「交渉は来週に激化するかもしれない」との見方も出てきた。

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2020年6月7日のニュース