阪神・エドワーズ 不屈のセットアップだ!自宅待機中には聖書で心の整理も

[ 2020年4月20日 05:30 ]

甲子園で自主練習を行うエドワーズ(球団提供)
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 阪神のジョン・エドワーズ投手(32)が19日、甲子園で自主練習を行い、オンライン取材に応えた。過去に精巣がん手術、トミー・ジョン手術など、数々の困難を乗り越えた経験がある右腕は今回のコロナ禍にも負けるつもりはない。

 「こういう状況で、組織(阪神)の一員としてここにいられることは感謝です。日本だけではなくて、全世界、コロナウイルスに対して頑張っている。自分もいつ始まってもいいように準備して、動ける状態をつくっていこうと思っている」

 数々の困難を克服した過去があるからこそ、ウイルスという見えない敵であっても堂々と立ち向かう。レンジャーズでメジャーデビューした14年のオフに精巣がんが発覚。懸命な治療で翌15年にはパドレスでメジャー復帰を果たした。

 16年に今度は右肘を故障した。トミー・ジョン(靱帯再建)手術を受けて1年間野球ができず苦しい時期を過ごしたが、18年にインディアンスで再びメジャーに復帰。どんな逆境でも不屈の精神ではい上がってきた経験が、この状況下でも生かされるはずだ。

 「自宅待機中はつらくはなかった。聖書を読んだり、家族と料理を楽しんだり、映画を見たりと、家族と過ごす時間は有意義に使えた」

 3月26日からの活動休止中は米国に帰国することなく、来日している夫人と3人の息子とともに過ごしてきた。自宅では筋力トレーニングなどの練習を行う一方、聖書で学びを深め、心の整理にも努めた。「聖書は希望を与えるような言葉が詰まっている。自分だったら、がんやトミー・ジョンのことだったり、今回のこともありますけど希望を与えてくれる」。開幕が延期になり、今だからできる取り組みで自ら精神面を鼓舞している。

 この日は甲子園でキャッチボールやウエートトレーニングなど約2時間半、体を動かした。開幕を待っているファンには「みなさん、今は健康を大事にしてください。甲子園で会えるのを楽しみにしています」とメッセージを送り、一刻も早い終息を願った。(長谷川 凡記)

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2020年4月20日のニュース