ヤクルト斎藤投手コーチ 立場変わり思いにも変化 恩師への敬意胸に臨む1年目

[ 2020年3月12日 09:15 ]

ヤクルト・斎藤隆投手コーチ
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 新型コロナウイルス感染拡大の影響によりプロ野球開幕の延期は決まった。それでも、各球団は来たるべき日に備えて準備を進めていく。新任のヤクルト・斎藤隆投手コーチもその一人だ。

 「(高津)監督や他のコーチに迷惑になっていないかという不安もあるし、日々勉強だと思っている。それでも(開幕に向けて)覚悟と準備を持っていきたい」。

 指導者としては一年目だが、任された以上は当然、責任感を持って臨む。選手には「抑えたら選手の手柄。打たれたらオレの責任」と言ってマウンドに送り出す。

 キャンプインから1カ月以上が経過し、実戦に入っているが、仕事は技術指導だけでなく、投手一人一人のスケジュール調整など多岐に渡り、頭を悩ます毎日だ。その日常を送る中で、現役時代に師事したコーチらへの思いも変わった。

 「雨で試合が流れれば、投手陣の登板予定を組み直す。2軍との調整もある。今さらだけど、立場が変わって感謝に変わりました。僕なんか、生意気なことばかり言って申し訳なかったなと」。

 横浜時代にお世話になった小谷正勝氏にはバレーのアタックやテニスのサーブをイメージするなど投球のヒントを教わった。権藤博氏からは「KILL OR BE KILLED(やるか、やられるか)」の精神を叩き込まれた。現役生活は24年。教わったことは枚挙にいとまがないが、かかわってきたコーチらへの敬意を胸に、1年目の開幕へと向かう。(記者コラム・黒野 有仁)

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2020年3月12日のニュース