広島・中崎&野村 再起への一歩!今春対外試合初登板で失点も復調へ光

[ 2020年3月12日 05:30 ]

練習試合   広島2軍3―7三菱重工広島 ( 2020年3月11日    由宇 )

三菱重工広島戦に登板した中崎
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 再起を誓う実力者たちがそろって一歩を踏み出した。広島の野村祐輔(30)、中崎翔太(27)両投手が11日、三菱重工広島戦(由宇)で今春対外試合初登板。ともに失点スタートながら、久々に踏みしめたマウンドの感触に復調への光を見い出した。新型コロナウイルスの感染拡大で開幕は延期が決定。投手陣がピリッとしないだけに朗報と言えそうだ。

 晴天でも冷たい風が吹く2軍本拠地のマウンドに、再起を誓う右腕たちが戻って来た。春季キャンプ序盤の2月2日に右ふくらはぎ痛で離脱した野村と、昨年11月6日に右膝半月板部分切除手術を受けた中崎。待望の対外試合初登板だった。

 野村は、先発・九里を継いで6回に登板。2イニング目の7回に安打と四球で2死一、二塁とされ、2点二塁打を許した。2回を2安打2失点。それでも患部への不安が消えたことで「これからですね」と前向きに切り出し、修正点に言及した。

 「ブルペンではある程度投げられていたけど、それがマウンドの上で出せていない。そこのズレをもう一度。走り込んだり、しっかりトレーニングしてつくっていきたい」

 中崎の出番は8回だった。四球、犠打、四球の1死一、二塁から3ラン被弾。後続の2人は凡打に仕留めた。術後初登板とはいえ、不本意であろう1回2四球1本塁打3失点。野村と同様に「ちょっとフワフワしたけど、これからですね」と自己分析した。

 「いい球は一球も投げられなかったけど、最初の登板で全球種を使えたのは良かった。スタートは最悪になりましたが、少しでも早く1軍の戦力になれるように練習したい」

 三菱重工広島との練習試合で、両右腕が踏み出した復活への第一歩。新型コロナウイルス感染拡大の影響で開幕延期が決まったが、1軍投手陣は依然として陣容が固まらない。先発8季で71勝、守護神として3連覇に貢献した実力者2人であればこそ、早期の復調が待たれるところだ。

 「(試合で)投げ始めたばかりなので、もう少し時間はかかる。本調子に戻るまで(2軍で)投げてもらう」

 復帰登板の一報受けた佐々岡監督は、一喜一憂せずジックリ調整させる意向を示した。果たして1軍開幕はいつになるのか。間に合う間に合わないはともかく、彼らの完全復活が待ち遠しい。

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