ロッテ朗希 休校になった少年少女へメッセージ「時間をうまく活用して」

[ 2020年3月5日 05:30 ]

ブルペン投球を行うロッテのドラフト1位・佐々木朗
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 ロッテのドラフト1位・佐々木朗(大船渡)が4日、全国の少年少女へメッセージを送った。新型コロナウイルスの影響で政府から小中高校へ休校要請が出て学校に行けない、野球をできない子供たちに18歳が訴えかけたのは、自らの頭で考えることの重要性だ。

 「やることが与えられない時に自分で考えてやることが求められる。その方が野球だったり勉強だったり、伸びると思う。時間をうまく活用してほしい」

 その言葉の裏には自らの成長過程での体験がある。小3時に東日本大震災で被災し、中学では腰を疲労骨折。練習できないつらさを味わった。高校は公立で、私立の強豪校のように施設面などの環境は恵まれていない。その中で全体練習は短く自主練習に多くを費やした。「自分を理解しないとそういう時間をうまく使えない。時間をうまく使えたから伸びた」。自分を見つめ、足りないものを補う努力をしたからこそ最速163キロを出すまで成長を遂げた。

 さらに、「自分ができなくても今の時代、いろいろなものを見られる。見て学ぶというのも必要」と説いた。テレビやネット動画などを見て、プロの技術や理論を学ぶ手段は山ほどある。この日は2軍戦でチャート係を務め、自ら「見て学ぶ」を体現した。

 1日に卒業式に出席し、3日から2軍に合流。この日はさいたま市のロッテ浦和球場のブルペンで、立った捕手を相手に33球を投じた。6日ぶりのブルペン投球に「日にちが空いてしまったので感覚を取り戻すことと強度を上げて投げたいと思った。少しずつですけど感覚を戻せた」と好感触。ファンの前での晴れ舞台に向け、成長を続ける。(岡村 幸治)

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