「無観客でも一生懸命やるだけ」「支えてくださった方々の前でできないのは残念」出場校反応と対策

[ 2020年3月5日 05:30 ]

　日本高野連は4日、大阪市内で第92回選抜高校野球大会（19日から13日間、甲子園）の運営委員会と臨時理事会を開催。新型コロナウイルスの感染が拡大する中、出場校に無観客での実施に向けて準備を要請することに決めた。開催可否については感染状況、政府の対応などを総合的に見て、11日の臨時運営委員会で判断する。

　【出場校反応と対策】
　白樺学園（北海道）　10日出発予定の徳島合宿などをキャンセルした。

　帯広農（北海道）　先月29日を最後に練習ができておらず、早ければ15日にも大阪入りしたい意向。

　仙台育英（宮城）　5日に報道陣に対応予定。

　鶴岡東（山形）　小西悠太部長が「健康面に気を付けて、しっかりと準備をしていく」。

　磐城（福島）　大会直前までいわき市内で調整する方向で自主練習中。

　山梨学院　練習メニューを落としてきたが、抽選会までは通常通りの練習を実施。

　桐生第一（群馬）　5日から練習時間を縮小して再開する方針。

　東海大相模（神奈川）　寮生は練習時間を短縮。山村崇嘉主将は「できることをしていこうと思います」。

　花咲徳栄（埼玉）　通常通り練習中。「一番大事なことは生徒から感染者を出さないこと」と岩井隆監督。

　日本航空石川　中村隆監督は「練習試合は全て中止になったが、与えられた環境でベストを尽くすしかない」。

　中京大中京（愛知）　「保護者や支えてくださった方々の前でできないのは残念」と今村陽一部長。

　加藤学園（静岡）　米山学監督が「選手は毎日一生懸命やっていますし、開催してほしい」。

　天理（奈良）　部活動自粛中のため、配慮しながら1日に2、3時間程度の練習。

　大阪桐蔭　西谷浩一監督がミーティングで選手に説明。通常通り練習中。

　履正社（大阪）　関本勇輔主将は「（全国大会に）出られない（他の部の）同級生もいるため、感謝の気持ちが大きい。彼らの分も頑張ろうと思う」。

　智弁学園（奈良）　「無観客でも一生懸命やるだけ」と井元康勝部長。17日に対外試合予定。

　智弁和歌山　遠征や練習試合の予定は白紙で今後調整する。
　倉敷商（岡山）　練習は禁止中。「今は生徒の安全に重きを置いている」と梶山和洋監督。

　鳥取城北　「勇気のある決断をしていただいて感謝」と山木博之監督。練習を継続中。

　広島新庄　練習試合4試合を全て中止。2時間に短縮して練習を継続中。

　尽誠学園（香川）　5日から練習を再開予定。紅白戦などで実戦感覚を養う。

　平田（島根）　四国遠征を取りやめ、15日まで自校グラウンドで練習継続。

　明豊（大分）　練習継続もグラウンドと寮は部外者立ち入り禁止。

　大分商　選手は自宅待機。練習再開は大分県高野連と大分県教育委員会の判断次第。

　創成館（長崎）　「甲子園の土を踏めることはありがたい」と下野研児部長。3日から休校も夕方練習は継続。

　鹿児島城西　15日まで休校中。紅白戦や実戦練習を多く取り入れて練習中。