日本ハム・宇佐見 古巣G同期・桜井撃ち!同点劇演出「意識しないと言ったらうそになる」

[ 2020年3月5日 05:30 ]

オープン戦   日本ハム7-7巨人 ( 2020年3月4日    札幌D )

巨人とのオープン戦の6回、右越えに2点三塁打を放つ日本ハム・宇佐見
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 見慣れた古巣のユニホーム。日本ハム・宇佐見の視線の先には巨人の15年ドラフト同期の桜井が立っていた。5点を追う6回に3点差に迫り、なお2死一、二塁。右腕から右翼フェンス直撃の2点三塁打を放ち、同点劇を演出した。この一打を含む今オープン戦全3安打が巨人戦で打点付き。「意識しないと言ったらうそになる。これくらいやれます、と見せられたのはよかった」。昨年6月末にトレードで移籍した新天地で成長した姿を見せた。

 桜井は15年ドラフト1位で宇佐見は4位だった。入団当初からバッテリーで仲が良く、食事にもよく行く仲だった。試合前日には桜井から「全部、内角のカットボールでいくわ」と挑発的なメッセージが届き、宇佐見は「本塁打を打つわ」と応戦。惜しくも予告本塁打とはならず「あとちょっとで本塁打だったので惜しかった」と悔しがった。

 開幕投手を務める有原とは、昨季終盤から「専属捕手」の座をつかんだ。今季は清水らと正捕手の座を争う立場だが、開幕戦はプロ5年目にして初の開幕スタメンが確実となっている。栗山監督も打てる捕手のイメージだけでなく「キャッチング、ハンドリング、球を止める能力と個々に分けていくと高い能力を持っている」と守備面でも高評価。前日は清水が5回まで出場して零封リレーに導き、2ランと猛アピールしていただけに、正捕手争いについて指揮官は「“誰が獲るんですか?”と。しっかりやってくれると信じて待っている」と競争激化を歓迎した。

 宇佐見はオープン戦打率・375、4打点。チーム待望の「打てる捕手」が正捕手争いをさらに激化させる。(東尾 洋樹)

 ▼宇佐見 真吾(うさみ・しんご)1993年(平5)6月4日生まれ、千葉県出身の26歳。市柏から城西国際大を経て15年ドラフト4位で巨人入団。17年8月18日のDeNA戦でプロ初アーチとなるサヨナラ本塁打を記録した。昨季まで通算98試合に出場し打率.207、4本塁打、20打点。1メートル81、94キロ。右投げ左打ち。

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