槇原寛己氏 戸郷は菅野、サンチェスに次ぐ柱に 菅野は“トルネード投法”で昨季の「倍返し」期待

[ 2020年2月20日 08:46 ]

練習試合(特別ルール)   巨人5―1中日 ( 2020年2月19日    沖縄セルラー )

<巨人・中日>力投する戸郷(撮影・森沢裕)
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 巨人の戸郷は順調と聞いていたが、最速153キロの直球は力強い。若手投手は、この時期は変化球で抑えたとしてもアピールにはならない。戸郷は根尾を真っ向勝負で三振に仕留めるなど、最大の持ち味の直球にこだわっている点が評価できる。

 19歳とは思えない投げっぷり。菅野、サンチェスに次ぐ3番手にもなれるし、多少悪くてもローテーションで投げさせるべき。総合力の菅野に対して戸郷はパワー系。彼が入ることで巨人はローテーションにバリエーションが生まれる。

 その菅野のフリー打撃の登板も見たが、腕から始動してグラブを顔の右側に持ってくる新フォームがはまっている。状態が悪い時は上体が突っ込んでしまう傾向があるが、グラブを持った手でグッとひねりを入れることで、軸足の右足にしっかりと体重が乗っている。かつてトルネード投法で一世を風靡(ふうび)した野茂(ドジャースなど)のようだ。

 体重が乗って「ため」ができることで、直球のスピン量や変化球の切れも抜群。今年の菅野は昨季の「倍返し」が期待できる。

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