レイズ・筒香 キャンプ初日に28スイング初フリーで4本の柵越え「内容濃かった」

[ 2020年2月20日 05:30 ]

フリー打撃で柵越え弾を放つ筒香(右奥はオーナーのスチュアート・スターンバーグ氏)(撮影・会津 智海)
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 DeNAからレイズ入りした筒香嘉智選手(28)が18日(日本時間19日)、キャンプ初日を迎え、フリー打撃で持ち味を発揮した。最初は米国流の近い距離からの投球に戸惑いを見せたが、すぐに適応。28スイングで4本の柵越えを放ち、見守ったケビン・キャッシュ監督(42)、スチュワート・スターンバーグ・オーナー(61)らに長打力をアピールした。

 気温30度。フロリダ特有の強い日差しの中で約2時間の全体練習を終え、筒香は「日本に比べたら練習時間も凄く短い中で、内容は濃かった。充実した時間を過ごすことができました」と話した。
 注目のフリー打撃。米国流は通常の投本間18.44メートルよりも約3メートル近く、テンポも速い。筒香の初スイングはワンバウンドの球にバットが空を切った。その後も内野ゴロ、ファウルなど、序盤はタイミングが合わなかった。

 「打撃投手の距離が日本より近いのは知っていたけど、想像以上に近かった。最後の方は慣れましたけど」

 22スイング目。打った瞬間それと分かる打球が美しい放物線を描いて、右翼フェンスを越えた。これを皮切りに、最後の7スイングで4本の柵越え。「オフもずっとメジャーのボールで練習していたので、感触に違和感はないです」。キャッシュ監督、スターンバーグ・オーナー、エリク・ニアンダーGMの3人がケージ裏から視線を送る前でパワーを見せつけた。指揮官は「最初の2、3回りが終わった後は、彼らしいスイングだった」と対応力に目を細めた。

 背番号25は他にも走塁練習、キャッチボール、守備練習、実際の投手相手に打席に立っての目慣らしなどを行った。この日、チームが着用したライトブルーのサードユニホームは中3時の06年以来、14年ぶりに袖を通す色だったといい「堺ビッグボーイズ以来の色で、思い出がいろいろと…幸せです」。自身の野球人生にとっての原点を思い返しながら、夢見た舞台への第一歩を踏み出した。

 《キャンプ2日目、早出で三塁守備練習》筒香はキャンプ2日目の19日(日本時間同日深夜)、早出で三塁の守備練習を行った。現地時間の午前8時30分から約10分間、捕球だけを繰り返した。チームは本職の左翼に加え、一塁、三塁の合計3ポジションを任せたい考え。正面のゴロも、すぐに送球しやすいように逆シングルで捕球し「練習は結構してきた。(逆シングルを)意識してやってきた」と話した。

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