阪神・藤浪 3回3安打2四球2失点も“復活”へ前進 矢野監督「後退している感じはない」

[ 2020年2月17日 05:30 ]

練習試合   阪神7-6楽天 ( 2020年2月16日    宜野座 )

<練習試合 神・楽>山本昌臨時コーチ(右奥)が見つめるなか、投げ込む藤浪(撮影・坂田 高浩)
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 ゆっくりとだが、着実に阪神・藤浪は「復活」の歩みを進めた。今春2度目の実戦マウンド。4回から登板して対戦した打者13人すべてが左打者という状況の中、3回3安打2四球2失点だった。反省と収穫の両方を口にしつつ、前を向いた。

 「前回は真っすぐをしっかり投げられて、今回も真っすぐ自体は少し抜け球とかもありましたが、その後もしっかり投げられていましたし、指に掛かっている感覚はある。もうちょっと楽に変化球でカウントを取れたら、ピッチングというものになってくるとは思います。その辺を課題として、練習しないといけないと思います」

 2回無安打無失点と好投した9日の日本ハム戦に続き、最速152キロを計測した直球の「質」には一定の手応えを感じ取った。変化球でカウントを稼げなかった点を反省した一方、四球やバント処理の悪送球などで走者を背負った5、6回も最少失点で切り抜け、「(状態が)良くない中、昨年や一昨年みたいにズルズルいかなかったというのは良かった点と思います」とうなずいた。「後退」はない。

 「たくさんアドバイスをいただき、すごく勉強になりましたし、感謝しています」

 昨秋から、いわば二人三脚で歩みを進めてきた“兄貴分”の期待にも応えたい。契約期間の満了を迎えた山本昌臨時投手コーチからは最後までマンツーマン指導を受けた。そして「(課題は)自分で分かっているのでね。(今は)左の時に少し緩む時があり、右の方がピシッと行く。いろいろ経験していくでしょう」とエールも受け取った。

 矢野監督からも「進んだり止まったりするけど、後退している感じはない。実戦の中で出たことを自分で分析しながら次にどうするかという段階と思う。いい実戦になったんじゃないですか」と大きな期待を受ける。今年の藤浪は昨年までの4年間とは、ひと味違う。(惟任 貴信)

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2020年2月17日のニュース