中畑清氏 中日・石川昂を絶賛「歌舞伎役者のような面構え。大物感があるね」

[ 2020年2月13日 08:45 ]

2軍練習試合   中日4―4DeNA ( 2020年2月12日    読谷 )

DeNAとの2軍練習試合で7回、三ゴロをさばく石川昂。7度の打球処理を確実にこなした(撮影・坂田 高浩)
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 【中畑清 CHECK!】おじんくさい。これが中日・石川昂の第一印象。ルーキーらしからぬ落ち着きがあるのよ。4回の第2打席。0ボール2ストライクから四球をもぎ取った。追い込まれたら球を追いかけてしまいがちなのに、誘い球を悠然と見逃す。歌舞伎役者のような面構え。大舞台でも自分を見失うことがない。大物感があるね。

 三塁守備も慌てず騒がず。2回、倉本のライン寄りの打球をうまくさばいた。左打者の三塁線へのゴロはスライスしてくる。それだけで嫌なのに、少しバウンドが変わった。そんな打球を半身で難なく処理し、一塁へ正確な送球。肩は強いし、守備に不安感はない。

 打撃に関しては、第1、第3打席とも内角球に詰まらされた。まずプロのスピードと変化に慣れること。首脳陣はどんどん実戦で使ってほしい。

 一方、根尾はこぢんまりしちゃったな。際だったものが何も感じられない。自分を見つめ直し、ドラフト1位指名で4球団が競合したオーラを取り戻してもらいたい。

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