JX―ENEOS・大久保監督 初陣・東京ガス戦で教え子との対決熱望「待ってろ佑樹」

[ 2020年2月13日 05:30 ]

3・12開幕 社会人野球第75回JABA東京スポニチ大会

笑顔で握手するJX-ENEOS・大久保監督(左)とJR東日本・浜岡監督(撮影・沢田 明徳)
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 社会人野球の第75回JABA東京スポニチ大会(3月12日開幕、神宮など)の組み合わせが12日、決まった。昨年都市対抗優勝のJFE東日本など16チームが出場する。昨秋まで慶大を指揮し、JX―ENEOSに復帰した大久保秀昭監督(50)とJR東日本・浜岡武明監督(47)の新監督2人が会見。大久保監督は、初戦で対戦する東京ガスの新人で慶大の教え子・高橋佑樹投手(22)との対戦を熱望した。

 令和初のスポニチ大会は、いきなり「師弟対決」で開幕するかもしれない。JX―ENEOSの大久保秀昭監督は復帰初陣となる初戦の相手が東京ガスに決まり「待ってろ、高橋佑樹!」と不敵な笑みを浮かべた。

 宣戦布告した相手は古巣・慶大で昨秋明治神宮大会を制し、日本一に導いたエース左腕・高橋。プロ志望届を提出したが指名漏れし東京ガス入りが決まっていた。新人選手のお披露目ともなる大会だが大卒とはいえ新人がいきなり開幕投手を務めるのはまれだ。しかし大久保監督が1年春からリーグ戦で起用し続け、明治神宮大会決勝の大舞台で3安打完封の快投をするまでに育て上げた実力派の秘蔵っ子。東京ガス合流後も順調に調整を続けているといい、実現の可能性は十分ありそうだ。

 4年連続で都市対抗優勝を逃している名門の再建を託されたアマ球界の名将。「今日もOB会長に、なんでもええから勝てと言われた。そのつもりで引き受けた。公式戦1発目で良いスタートを切りたい」と力を込めた。(松井 いつき)

 ≪野村克也氏死去「本当に残念」≫会見では両監督が11日に死去した野村克也氏をしのんだ。元シダックス監督とあって、大久保監督は「プロだけでなく社会人を盛り上げていただいた方。本当に残念」と沈痛の面持ち。浜岡監督はコーチ時代の05年スポニチ大会決勝で対戦したことにふれ「同じ東京でしのぎを削り、絶対に負けられないという思いがあった。いろんなことを教わった大監督だった」と思いをはせていた。

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