ドラフト候補の智弁和歌山・東妻、木製バットで本塁打!黒川は3安打

[ 2019年9月30日 17:52 ]

いきいき茨城ゆめ国体2019 高等学校野球(硬式)競技会 2回戦   智弁和歌山2―6仙台育英 ( 2019年9月30日    ノーブルホームスタジアム水戸 )

<智弁和歌山・仙台育英>6回無死、ソロ本塁打を放つ東妻 (撮影・白鳥 佳樹)
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 プロ志望届を提出した智弁和歌山(和歌山)の2選手が確実に力を発揮した。1―1の6回無死、東妻純平捕手(3年)が左中間に高校通算34号となる本塁打を放てば、1回戦に続き「3番・遊撃」でスタメン出場した黒川史陽内野手(3年)も3安打を記録。合意のもと両校とも、3年生が木製バットを使用した一戦。中谷仁監督(40)は「これからも続く野球人生に向け、テーマや課題を持って練習ができる二人。今後の練習のきっかけになれば」と笑顔だった。

 東妻は「パンチ力という点ではアピールできたとは思うが、それ以外がひどすぎた」と試合を振り返った。2―3の8回2死満塁の場面で捕逸を記録。守備の点では不満を残した。ドラフトに向け「不安ですね」と苦笑い。「しっかりと今の問題点を修正していきたい。上の世界では人生がかかってくるし、今のままでは力不足」と表情を引き締めた。

 東妻以上に木製バットへの高い対応力を見せたのは黒川だった。前日の1回戦・星稜(石川)戦では奥川からの2安打を含む、5打数4安打。この日も初回2死、右中間に二塁打を放つなど4打数3安打を記録した。「相手の投球を利用して打つというのがテーマで、それができた」と手応えを口にした。

 本職は二塁手だが、遊撃守備も毎日の特守で中谷監督にノックを打ってもらい、鍛えてきた。指揮官は「守れないレベルではない。可能性を制限したくないので」と言う。東妻、黒川はそれぞれの思いで運命の日を待つ。

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