明石商・水上 大学進学やめプロ志願 U18W杯で自信「上のレベルに挑戦したい」

[ 2019年9月30日 11:53 ]

いきいき茨城ゆめ国体2019 高等学校野球(硬式)競技会 2回戦   明石商0―5関東第一 ( 2019年9月30日    ノーブルホームスタジアム水戸 )

明石商・水上桂捕手
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 すでにプロ志望届を提出している明石商・水上桂捕手(3年)が高校生活最後の試合を終え、覚悟を口にした。

 卒業後の進路について、当初は大学進学で意思を固めていた。転機は高校日本代表として戦ったU18W杯(韓国)だった。

 「すごいメンバーの中で、全然僕より力が上の山瀬(星稜)より試合に出ることができた。自信にもなったし、上のレベルに挑戦したい気持ちになった」

 同大会では全9試合のうち5試合でスタメンマスク。延長タイブレークで敗れはしたが、6投手をリードしたスーパーラウンド・韓国戦でのプレーも自信になった。

 帰国後、狭間善徳監督(55)や両親と複数回にわたって話し合った。ともに大学進学を勧めたが、最終的には母親の「気持ちを強く持って行けるのなら、自分の人生なんだし好きにするべき」の言葉に挑戦を決意。「プロに行って自分のレベルを試したい」と目を輝かせた。

 当初は「夢、見とるんやない。甘いで」と挑戦には否定的だった指揮官。それでも「U18で自信が付いたのか、自分を律する行動がそれまでよりも増えた。周囲ももっと、もっと見られるようになった」と言動で強い思いを認めた。「お前の人生。80くらいにったら、土の中で寝て、起きられんようになるんや。なら、やりたいことをやった方がええ。誰かに見てもらって、こういう人間だったと知ってもらった方がええ」と独特の表現でエールを送った。

 1メートル72、72キロと野球選手としては小柄だが「他の選手より体が小さい分、動きはすばしっこい。“動き”を見せていきたい」と言う。憧れの選手は強肩と守備力が持ち味の巨人・小林誠司。強い思いを胸に、運命の日を待つ。

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2019年9月30日のニュース