DeNA、菅野粉砕で巨人と2・5差!筒香19号ソロ 直接対決先勝

[ 2019年8月3日 05:30 ]

セ・リーグ   DeNA4―2巨人 ( 2019年8月2日    横浜 )

4回2死、菅野(下)から左越えソロ本塁打を放つ筒香(撮影・木村 揚輔)
Photo By スポニチ

 DeNAは2日、首位・巨人との直接対決に4―2で逆転勝ちした。0―2の4回に4番の筒香嘉智外野手(27)が左越え19号ソロで反撃ののろしを上げ、6回に3番・ソトの同点二塁打、5番・ロペスの決勝二塁打で逆転勝ち。巨人のエース右腕、菅野をクリーンアップが粉砕し、首位対決3連戦初戦に先勝。7月16日時点で最大10・5あったゲーム差は17日間で2・5ゲーム差まで縮まった。 

 6回の攻撃開始直後だった。右翼後方に大輪の花が咲いた。みなとみらい地区で開催されたスマートフェスティバルの花火大会。真夏の風物詩が逆転劇の号砲となった。

 「いいタイミングだったね。花火が3得点を祝ってくれた感じ。あれで点が取れるなら、明日も初回から上げてほしいね」とラミレス監督の口も滑らかだ。6回をわずか87球で4安打2失点と好投していた先頭の平良に代打・石川を起用。左前打で出塁すると、1死一、二塁から、3番のソトが左中間へ同点適時二塁打だ。「花火を見ている余裕はない。気になりません」と冷静さを貫く筒香が四球でつなぎ、「見えていたよ。大きな音で変な気分だったけど、をもらったように打つことができたね」と笑う5番・ロペスの右中間2点二塁打で一気に試合をひっくり返した。

 勝利への号砲は、一足先に打ち上がっていた。0―2の4回2死。3回までわずか1安打に封じられていた菅野の前に、筒香が2球で追い込まれながらも粘り、7球目のフォークを左翼席最前列へ運んだ。6戦ぶりの19号ソロ。5試合、21打席ぶりに響いた快音は、4番復帰後の初アーチだった。

 後半戦初戦だった7月15日の広島戦から人生初の2番に座ったが、前カードの30日ヤクルト戦から定位置に戻った。しかし、アーチどころか安打も出なかった。「(打順で)攻め方は変わるけど、僕の中での意識はそんなに変わらない」と話すが、やはり筒香には4番が似合う。復調を告げる一発は菅野から通算7本目となり、今季3度目の対戦でようやく土をつけた。

 ラミレス監督が「クライマックスシリーズと言えるくらい重要な試合」と位置づけた首位・巨人との直接対決初戦を白星で飾り2・5ゲーム差に迫った。「まだまだ9月まで試合があるので今は順位どうこうより目の前の勝てる試合を確実に取れたらいい」と主将は言った。クリーンアップで菅野を粉砕しての逆転勝利は、打ち上がった約2万発の花火にも負けないショータイムだった。(町田 利衣)

続きを表示

2019年8月3日のニュース