プレーオフ進出へフル回転 エンゼルスの“日本通”ロブレスの魅力あふれる“ギャップ”

[ 2019年7月29日 08:15 ]

「やっとスタメンだ!!」と書かれた日本語を披露するエンゼルスのロブレス
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 エンゼルスの守護神ハンセル・ロブレス投手(28)といえば手の平に書いた日本語を披露することでご存じの方も多いだろう。水原一平通訳に「げんきでやってるか?」「大谷は最強」「やっとスタメンだ!」などと書いてもらうのが一時期は恒例にもなっていた陽気なドミカンだ。

 6月末。ロブレスに日本の魅力について尋ねると「とにかく日本の文化が好き。ヨガだったり、座禅や瞑想だったり全部好きだ」と返してくれた。どうやら東洋文化全般に興味を抱いているよう。いつも練習前後に靴下を額に巻いてハチマキのようにしているのも合点がいった。

 移籍2年目の今季は“大谷効果”か球場で日本のファンに声を掛けられることが多くなった。ロブレスは「日本のファンには本当に感謝している。日本は僕にとって第2の文化だね」と感謝していた。7月27日(日本時間28日)時点で49試合に投げ3勝0敗、16セーブ、防御率2・77。特にここ最近は状態が良く、特に6月以降は防御率1・16と安定感が増している。2段モーションならぬ、3段モーションで打者を翻弄(ほんろう)する場面もあるが、今季の目標を尋ねると「どの選手よりもセーブを挙げることだね」。普段はとてつもなく陽気だが、インタビューのコメントは極めて真面目。このギャップもまた魅力かもしれない。

 独特な登場シーンも忘れてはならない。本拠地エンゼルスタジアムでマウンドに上がる際には白馬が駆け回る映像とともに、米国の人気プロレスラー、ジ・アンダーテイカーの登場曲「REST IN PEACE」が流れる。中継ブースには馬のかぶり物を頭に着けた球団スタッフ?が登場するという何ともシュールな演出だが、ロブレスは「彼(ジ・アンダーテイカー)の試合を見るのが好き。馬が好きでドミニカでも飼っているんだ」と真面目に語る。

 同日時点でエ軍は54勝52敗でア・リーグ西地区3位。ワイルドカード圏内まで5ゲーム差とまだまだ諦める位置ではない。プレーオフ進出へ、大谷の豪快な打撃はもちろん、守護神ロブレスの働きぶりにも注目してもらいたい。(記者コラム・柳原 直之)

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2019年7月29日のニュース