東邦ガス ルーキー・辻本、1球に泣く

[ 2019年7月18日 13:25 ]

第90回都市対抗野球大会第6日 2回戦   パナソニック(門真市)2―1東邦ガス(名古屋市) ( 2019年7月18日    東京ドーム )

<パナソニック・東邦ガス>力投する東邦ガス先発の辻本(撮影・西尾 大助)
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 東邦ガスにとっては悔しい敗戦となった。先発は辻本宙夢―氷見泰介の新人バッテリー。緊張するドームの舞台でも息の合ったコンビでパナソニック打線を封じ込んだ。

 「一番調子のいい投手を先発にした」と山田勝司監督も辻本を自信を持って送り出した。7回まで3安打。三塁を踏ませず、4回に挙げた1点を守ってきた。しかし8回に悪夢が待っていた。2死一、二塁のピンチに代打深瀬。フルカウント、123球目のカットボールだった。「外を狙ったのが真ん中に入ってしまった」と悔やんだ1球は左翼線に弾む逆転の2点適時打二塁打となった。

 「球数は投げていたけど、抑えていたからね。辻本は責められない。本当によく投げてくれた」と山田監督は新人右腕を労った。受けた氷見も「あの1球がね。よく投げてくれたし試合を作ってくれたのに残念」と辻本をかばった。

 「1年目だから吸収できることは全部吸収したい。この経験を次に生かした」駒大4年時は最優秀投手にも輝いた辻本は、そう言って前を向いた。

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