ソフトB松本、交流戦で真価の1勝 投げて6回3失点 打ってはスクイズ&二塁打

[ 2019年6月19日 05:30 ]

交流戦   ソフトバンク6―4ヤクルト ( 2019年6月18日    神宮 )

4回1死一、三塁、スクイズを決め松本(中央)はナインの出迎えに笑顔(撮影・村上 大輔)
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 ソフトバンク・松本が今季初勝利の喜びをかみしめた。6回5安打3失点で、昨年8月以来の通算4勝目。9回2死満塁のピンチを嘉弥真が切り抜けると、14年ドラフト1位右腕は笑顔でハイタッチの輪に加わった。

 「これといった球はないですけど、その分いろいろな球種を使えた。それが長所です」。謙遜しながらも、自己最速タイの151キロを計測した。

 盛岡大付時代は高校通算54発を誇る「二刀流」ながらプロ入りを機に投手に専念。ただ投手が打席に立つ交流戦とあり、3回にプロ2安打目となる左翼線二塁打を放つと、4回には1ボール2ストライクから、プロ初打点となるセーフティースクイズも決めた。「直球が来るタイミングでサインを出してくれた」。工藤監督も「スクイズもよく決めたし、投打にわたって頑張ってくれた」と称えた。

 ただ、これで満足している余裕はない。「これからローテーションを守れるように。自分と年の近い人が頑張ってますしね。負けられない」。大卒ルーキーと同学年。泉は既にプロ初勝利をマークし、甲斐野は開幕からマウンドに立ち続ける。1歳年上の高橋礼は先発で今季7勝を挙げている。若手台頭の波に遅れるわけにいかない。松本は自らに、そう言い聞かせた。 (伊藤 幸男)

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2019年6月19日のニュース