大谷、勝利呼ぶ9号3ラン 初のレフトポール際「切れるかと思った」

[ 2019年6月19日 02:30 ]

ア・リーグ   エンゼルス10―5ブルージェイズ ( 2019年6月17日    トロント )

ブルージェイズ戦の2回、9号3ランを放ちラステラ(左)に迎えられるエンゼルス・大谷
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 こんな打球が打ちたかった。4―1の2回2死二、三塁。エンゼルス・大谷がかち上げた打球はスライス回転することなく、左翼ポール際に飛び込んだ。

 「切れるかなと思ったけどしっかりいってくれた。良い傾向」。サイクル安打を達成した13日レイズ戦以来、4試合ぶりの今季9号3ラン。通算31本塁打で左方向は11本目だがポール際への一発は初。6回に右中間二塁打を放ち、2安打3打点でチームの勝利に貢献した。「凄い好調だとは思っていない」と語るが、今季13度目、2試合連続の複数安打で存在感を発揮した。

 NBA決勝でカナダ勢初優勝となったラプターズの優勝パレードがトロント市内で行われ大谷もテレビで見た。「凄いなと思った。そういう日にいられたことは良かった」。世界一の刺激をカナダでの初アーチにつなげた。

 6月は6本塁打。昨年9月に記録した自身の月間最多7本塁打にあと1に迫った。野手出場35試合目(チーム73試合目)で9号到達は、昨季の同51試合(チーム103試合目)を大幅に上回る。「もっともっと良い状態にもっていける」と自信をみなぎらせた。 (柳原 直之)

○…大リーグ機構(MLB)は7月9日(日本時間10日)のオールスター戦(クリーブランド)のファン投票両リーグ第2回中間結果を発表。大谷は36万2947票でアのDH部門の4位は変わらなかったが、3位・クルーズ(ツインズ)に約14万3000票差をつけられた。前回発表時はクルーズとは約4万8000票差だった。今年は選考方法が変わり、今月21日(同22日)まで1次投票が行われ、各ポジションの上位3人(外野手は上位9人)が同26日(同27日)からの最終投票に進む。

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2019年6月19日のニュース