ダル 7回1失点10Kでも…9戦連続勝敗つかず、球団“珍”記録を更新

[ 2019年6月17日 02:30 ]

ナ・リーグ   カブス2―1ドジャース ( 2019年6月15日    ロサンゼルス )

<ドジャース・カブス>先発のダルビッシュ。7回を10奪三振・1失点と好投した(AP)
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 カブスのダルビッシュ有投手(32)が15日(日本時間16日)、ドジャース戦に先発。メジャー全30球団目の対戦相手となった古巣に7回2安打1失点10奪三振と好投したが、白星はつかめなかった。2回途中5失点で黒星を喫した17年のワールドシリーズ第7戦以来のドジャースタジアムでの登板。9戦連続勝敗つかずの球団記録も更新したが、手応えのマウンドだった。

 ブーイングは2度起きた。試合開始直前と3回の1打席目。ドジャースタジアムの場内アナウンスでダルビッシュの名前がコールされると、古巣のファンが反応した。だが好投で3度目は許さない。

 「ドジャースファンも僕が打たれることを望んでいただろうし、自分も最後、嫌なイメージが残っているところ。いろんなことがあったけど、そういうのを乗り越えてちゃんと投げられたのが良かった」。わずか2安打で10奪三振。そのうち7つが見逃しで「向こうはデータが凄い。(最近軸に投げている)カッターを結構張ってくるかなと。真っすぐを多めにカーブも交ぜたし、スプリットもボールでいいから投げて向こうが混乱した感じはした」。日本投手4人目の「30球団制覇」となった先発で、2年前に所属した古巣相手だからこその経験を生かした。

 17年11月1日のワールドシリーズ第7戦。29年ぶりの世界一目前で負け投手になった。591日ぶりのドジャースタジアムのマウンドで「ワールドシリーズのことは思い出さなかった。向こうが大したことがないチームなら思い出したかもしれないけどそれどころじゃなかった。メンタルは凄く前向きで集中できていた」と話した。

 ナ・リーグ中地区首位タイに浮上したカ軍に対し、ド軍は西地区首位を独走している。「まさか他は出てこないでしょう。自分たちがワールドシリーズに行くには勝たないといけない」。秋の再戦へ。そのときは白星を頂くつもりだ。

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