日本製鉄広畑 8年ぶり32回目の都市対抗出場 ルーキー川瀬が完封勝利

[ 2019年6月5日 18:44 ]

第90回都市対抗野球大会近畿地区第2次予選 第2代表決定トーナメント 決勝   日本製鉄広畑3―0NTT西日本 ( 2019年6月5日    大阪シティ信金スタジアム )

<NTT西日本・日本製鉄広畑>8年ぶりの本大会出場を決めマウンドで喜ぶ完封勝利の川瀬(中央左)ら
Photo By スポニチ

 日本製鉄広畑が8年ぶり32回目の本大会出場を決めた。先発の川瀬は初回こそ無死一、三塁のピンチを招いたが得点を許さず、2回以降は二塁すら踏ませない好投で無四球完封勝利を挙げた。

 青いグラブを着けた変則ルーキー右腕の存在感が際立った。3日の第1代表決定戦で三菱重工神戸・高砂の守安に完投され敗戦。相手エースの投球をつぶさに観察した川瀬は「守安さんぐらい投げる」とチームに宣言してこの試合に臨んだ。直球のキレ、変化球の精度ともに抜群でNTT西日本打線に付け入る隙を与えず「野球をやっていて一番うれしいぐらい」と白い歯をこぼした。

 中学までは内野手を兼務。「投手なのに内野手みたいにフィールディングが上手い」と昨年引退した中日・浅尾(現2軍投手コーチ)に憧れ、大学からグラブを青に変えた。森原(楽天)、坂本(ヤクルト)と2代続けて日本製鉄広畑からプロに進んだ出世番号「11」を背負う22歳は「8年間も出られていなくて、出られない気持ちはわかっていないと思うけど、そういう時に獲ってもらったからこそ東京ドームで野球をするというのを目標にやってきた。少しでも長く東京ドームで野球ができるように」と新人らしからぬ頼もしい口調で話した。

続きを表示

2019年6月5日のニュース