巨人“逆転の楽天”を9回逆転 ビヤヌエバV弾 原監督の打順変更策ズバリ

[ 2019年6月5日 05:30 ]

交流戦   巨人3―2楽天 ( 2019年6月4日    楽天生命パーク )

<楽・巨>9回無死一塁、逆転2点本塁打を放つビヤヌエバ(撮影・木村 揚輔)
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 仙台に向かう直前の東京駅。巨人・原監督は新幹線のホームで「打線はちょっと変わるよ」と予告した。DH制のある交流戦初戦で大なたを振るった。

 「チームの最善策。精神的に楽なところで岡本を打席に立たせたいというところもありました」。52試合目で44通り目の打順は、2番を任せてきた坂本勇を4年ぶりの4番に。開幕から4番だった岡本を6番に下げて6~8番で計19発の「超強力下位打線」を形成し、これが奏功した。

 まずは5回。8番・陽岱鋼(ヨウダイカン)が右翼ポール際に先制の3号ソロだ。1―2と勝ち越された直後の9回は無死一塁から、7番・ビヤヌエバが左越え7号2ラン。両リーグ最多17度の逆転勝利を誇る楽天のお株を奪う逆転勝ちで3連勝をマークした。

 ナインが舌鼓を打った厚さ2センチ近い牛タンのように、打線も厚みを増した。前夜は仙台市内の焼き肉店で決起集会を開催。移籍組の炭谷と丸がチームの印象を「暗いかと思っていましたが、明るくてすぐに溶け込ませてもらった」と口をそろえて本音で話し、笑いに包まれる一幕もあった。

 連続4番出場が144試合で止まった岡本は「いろいろ考えるところもありましたが勝てればOK」。9回は中前打し、逆転弾を演出した。2回にはバットを折りながら左前打。今遠征に持ち込んだバットは3本で「おニューやったんですけど」と明るく言った。

 原監督は打率・246だった岡本を「ややビッグベビーが困っているかな、少し助けてあげようかと」と6番起用の意図を説明。今後について「困ってないなと思った時には(4番で)さあ行ってみなさいと」と見据えた。 (神田 佑)

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