県岐阜商 3年ぶり春季東海大会へ 鍛治舎監督「優勝するつもり」

[ 2019年4月29日 13:22 ]

春季高校野球岐阜大会 準決勝   県岐阜商4―2岐阜第一 ( 2019年4月29日    長良川 )

試合後、応援団に一礼する県岐阜商・鍛治舎巧監督
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 伝統校が鍛治舎巧監督(67)のもとで3年ぶりの春季東海大会出場を決めた。0―0の4回、岐阜第一の好投手・高倉明健投手(3年)に5安打を浴びせ、打者一巡攻撃で一挙4得点。先発・野崎慎裕投手(1年)、田中颯投手(3年)の継投でリードを守り切った。指揮官は「相手は高倉君ですし、チャンスは何回もない。ワンチャンスを良く生かしてくれました」と笑顔だった。

 前任の秀岳館(熊本)では1日8時間と豊富な練習時間を背景に16年センバツから4季連続で甲子園大会に出場。チームを3度の4強に導いた。17年夏の大会を最後に退任し、18年3月1日から母校の監督に就任。公立校だけに「休みも多いし、半分(の時間)もできない。効率よくやろうとはしています」と苦笑いするが「いろんな気づきもありますよ」と日々の新しい発見が刺激だ。昨秋に帽子の色、デザインを変更。今年からアンダーシャツの色も濃紺から青色へと大胆に変更した。「チームも停滞していたし、前向きに明るいイメージで」と気分一新し、新たな伝統を築くために奮闘する。

 最速147キロを誇るエースの松井大輔投手(3年)が今大会中に左膝に重傷を負い、夏の大会には間に合わない見込みとなった。指揮官はエース不在を嘆きながらも「決勝戦も初めての子達。勝っていく中で“ちょっとくらいはオレ達もできる”と思い始めたんじゃないでしょうか」と全体の奮起に期待を寄せる。7年ぶり29回目の夏の甲子園大会出場に向け「優勝するつもりでやっている」と、まずは総力で春の東海の頂点を目指す。

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2019年4月29日のニュース