西武、流れ変えた「代打・岡田」辻監督の勝負手ズバリ

[ 2019年4月29日 09:27 ]

パ・リーグ   西武4―2オリックス ( 2019年4月28日    京セラD )

8回無死、岡田が四球を選ぶ(撮影・坂田 高浩)
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 【追球ズーム ここにFOCUS】たった一つの四球が球場の空気を一変させた。2点を追う8回。西武・辻監督が切った勝負のカードは「代打・岡田」だった。

 「出塁する確率が高い打者を使いたかった。あの四球だよね。いい仕事だった」。7回までK―鈴木の前に無得点。8回に近藤が登板すると、辻監督は先頭の9番・木村の代打に岡田を起用した。同じ右打者。指揮官の狙いは的中した。

 岡田は直球に強く、ミートもうまい。近藤に2球で簡単に追い込まれるも、150キロ前後の直球を3球連続ファウルし、最後は9球目を選んで四球。「真っすぐに振り負けないよう何とか粘った。1番につなぐいい形がつくれてうれしい」。そこから計6四球などで逆転し、辻監督は「(点を)いただいたね。ウチは選球眼も大きな武器」と振り返った。

 打席数こそ少ないが、岡田の今季の出塁率は5割。森との捕手2人制で起用のタイミングは難しいが、馬場作戦兼守備走塁コーチは「捕手がいない中、思い切って使って成功した」。一つの四球で流れを変え、今季初の4連勝で貯金1とした。(鈴木 勝巳)

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2019年4月29日のニュース