記者が見た大谷の打撃、見事な打ち分け 仕上がり不安なし

[ 2019年4月21日 02:30 ]

大谷 術後初フリー打撃 ( 2019年4月19日 )

手術後、初めて打撃練習を公開した大谷
Photo By 共同

 大谷の9本の柵越えは 中堅5本、右中間2本、左翼2本と奇麗に打ち分けた。逆方向を中心に打ち返すのは、従来の大谷と変わらないアプローチ。「あそこが一番自分の調子を測るのにちょうどいい。基本的にはあっちにしっかり打ちたい。センター中心にしっかり飛ばしていけたら」とうなずく姿から、不安は感じられなかった。

 やはり大谷のフリー打撃は別格だ。ロックパイル中腹に飛ばした一撃は飛距離140メートル、打球速度175キロ。昨季22本塁打中、最長弾は4月6日の第3号で137メートル。打球速度175キロ超えの一発は7本あったが、本塁打での最速は182キロで匹敵する勢いだった。

 ウオームアップ代わりの1巡目はバットを投手側へ寝かせ気味に構えたが、2巡目以降は昨季開幕直前に取り入れたノーステップ打法で、バットを立ててからひっぱたいた。

 術後、大谷の打撃は置きティー打撃含めて部外者には一切非公開だった。この日の打撃練習の模様は、球団公式サイトや米FOX局を含め、世界中に配信され、驚嘆の声を集めた。実戦の中で見られるのも、もう少しだ。(大リーグ担当キャップ・後藤 茂樹)

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2019年4月21日のニュース