ヤクルト 首位守った、川端 復活適時打が通算1000安打

[ 2019年4月21日 05:30 ]

セ・リーグ   ヤクルト5―3中日 ( 2019年4月20日    ナゴヤD )

<中・ヤ>6回1死一、二塁、代打・川端は通算1000安打となる左前適時打を放ち、花束と記念ボードを手に頭を下げる(撮影・椎名 航)
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 久しぶりに歓喜の輪に加わり、笑顔がはじける。ヤクルト・川端が首位の座を守る勝利にバットで貢献した。

 「久々の打席だったので凄く緊張していた。食らいついて食らいついて。うまいこといきました」。そう振り返ったのは2―1の6回1死一、二塁。代打で今季初打席を迎え、ファウルで粘る。2―2からの6球目、柳が外角低めに投じたチェンジアップを逆らわずに左前に落とした。技術の詰まった一打で貴重な追加点を挙げた。

 17年8月に椎間板ヘルニアの手術を受けた。今春はその腰の状態が上がらず開幕は2軍スタート。前日に出場選手登録されたばかりで、2打席凡退していた若き大砲・村上に代えて送り出した小川監督の起用に応える復活の一打となった。

 この安打で通算1000安打を達成。05年高校生ドラフト3巡目で市和歌山商から入団し「(1000安打なんて)とても考えていなかった。1軍で試合に出られればいいかなと思っていた」と話す。06年10月10日の広島戦で、最も記憶に残るという初安打を記録してから13年、967試合目で大台に乗せた。

 新人時代に2軍監督だった小川監督は「高校生の頃からバットコントロールは凄かった。(今後は先発出場も)十分ありますよ」と期待した。一度は現役を引退した女子プロ野球の妹・友紀も現役復帰し、兄は「2人で頑張っていきたい。これから1本でも多く安打を打っていければ」。15年首位打者の復活。首位を走るチームに大きな追い風を吹かせる。(黒野 有仁)

 ▽川端(ヤクルト)通算1000安打 20日の中日5回戦(ナゴヤドーム)の6回に代打で出場し、柳から左前適時打を放って達成。プロ野球294人目。初安打は06年10月10日の広島戦で大竹から。

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