ソフトB執念のドロー 工藤監督「大きい引き分け」

[ 2019年4月4日 05:30 ]

パ・リーグ   ソフトバンク0―0オリックス ( 2019年4月3日    京セラD )

ナインを迎える工藤監督(左)(撮影・後藤 正志)
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 勝てなかった。それでも、負けなかった。延長12回、3時間47分の激闘の末、0―0の引き分け。ソフトバンク・工藤監督は「大きい引き分けだと思う」と疲れ切った表情で振り返った。

 オリックスの先発・山本の前に打線が7回まで無安打に封じられた。8回、先頭のグラシアルが敵失で一塁に生きると、内川が犠打を決めた。ソフトバンクに移籍した2011年以降、シーズンでの送りバントは初だった。続く松田宣がチーム初安打となる左前打を放ったが、二塁から本塁を狙った代走・福田が憤死。終わってみれば、これが唯一の安打になった。

 指揮官は「(9回まで投げた山本は)うちの打線を1安打に抑えるのはなかなかできることではない。あっぱれだったし、うちの投手陣もあっぱれ」と両軍の投手を称えた。先発の大竹は7回0/3を6安打無失点。8回無死一、三塁から2番手で登板した嘉弥真は大ピンチを無失点で切り抜ける好救援を見せ「何とかゼロで抑えられるように。ストライク勝負で腕を振って投げた」と胸をなで下ろした。

 甲斐野、奥村のルーキーコンビはそれぞれ1回無失点。6投手による無失点リレーで、計15三振を奪った。12回から登板した守護神・森は「ゼロで帰って来られて良かった。明日も準備したい」と前を向いた。

 12回を戦ってのスコアレスドローは2015年4月7日の楽天戦以来4年ぶり。開幕からの連勝は一休みとなったが、工藤監督は「投手全員に監督賞を出したいくらい」と、大きく息をついてからバスに乗り込んだ。

▼ソフトバンク・松田宣(8回にチーム初安打、11回には5年ぶりの犠打を決め)しっかり準備をしているので。(山本は)良いボールを投げていた。

▼ソフトバンク・柳田(5打数無安打。山本について)切れもコントロールも良かった。今日は全部が良いボールだった。

▼ソフトバンク・大竹(7回0/3を6安打無失点)自分もゼロを並べられるようにと思って投げた。

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2019年4月4日のニュース