阪神メッセ5年連続大役「楽しみで仕方ない」元同僚イチ引退に発奮

[ 2019年3月29日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神―ヤクルト ( 2019年3月29日    京セラD )

京セラドームで最後の調整を行うメッセンジャー(撮影・大森 寛明)
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 5年連続6度目の開幕投手を務める阪神・メッセンジャーは、緊張感を上回るような高揚感を全身から漂わせた。

 「いよいよ、シーズンが始まる。楽しみで仕方ないね。ようやく意味のある試合ができる。早く始めたい」

 言葉は前のめりでも、心は冷静だ。上がり慣れたと言っていいマウンドに「今季を占うようなチームとしての第1戦。まず、そこに立つのが自分なので。一歩目で強く踏み込みながら、明日、まずは自分の仕事をしたい」と小さくうなずいた。

 昨年8月に王手をかけてから8試合足踏みが続く日米通算100勝にも執着はない。「節目という意味では自分に意味はあるけど、明日は今季の1勝目という意味で、まずはチームに勝ちが付けばいい」。自軍の勝利だけを追求し、腕を振る。

 28日はキャッチボール、ショートダッシュなどで最終調整。08年から2年間、マリナーズで同僚だったイチローの現役引退にも触れ「どんな形であれ、対戦できれば最高だった。最高なチームメートの1人」と発奮材料も得た。

 かつて楽に150キロをマークした直球の球威はなくても、磨いた技、重ねた経験で打者をなで斬る。来日10年目、国内FA権を取得し今季から日本人扱いとなる「虎のエース」が底力を見せる。(遠藤 礼)

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2019年3月29日のニュース