東海大菅生・エース中村晃太朗 東京から再び「コウタロウ」旋風起こす

[ 2019年1月25日 10:30 ]

平成最後の春よ来い 下

若林監督(後方)が見まもる中、ブルペンで投球練習する中村(撮影・吉田 剛)
Photo By スポニチ

 第91回選抜高校野球大会(3月23日から12日間、甲子園)の出場32校を決める選考委員会が25日に開かれる。出場6枠を持つ関東・東京の6枠目は昨秋東京都大会準優勝の東海大菅生か、関東大会8強の横浜が有力候補。昨年春夏に続く甲子園大会3連覇とセンバツ3連覇を目指す大阪桐蔭は近畿大会8強で当落線上にいる。

 東京から再び「コウタロウ」が聖地を目指す。早実・清宮(現日本ハム)の最終学年で注目された17年夏の西東京大会。決勝で「幸太郎」の夏を終わらせたのが東海大菅生だった。同校史上初の甲子園4強に駆け上がった当時、1年生だったのが今年のエース左腕・中村「晃太朗」だ。

 運命の日を翌日に控え、中村晃は約50球をブルペンで投じるなど精力的に動き「センバツを目指してやってきた。あとは選ばれることを祈るだけ」と心境を明かした。2年前の夏はボールボーイとして甲子園を経験している。「どんな時も淡々と落ち着いていた。これが大事なんだなと感じた」と先輩たちの姿を思い出した。

 西東京連覇がかかった昨夏は準決勝で先発も1回持たず、日大三に敗れ「先輩たちと甲子園に行きたかった。凄く悔しかった」。新チームになり、エースの自覚が芽生えた。「自分がやらなきゃと思った。ブルペンでただ気持ち良く投げるのではなく、低めに集めるとか目的を持つようにした」。練習試合では強豪校の横浜や天理、習志野を下し、秋の都大会は3回戦から決勝まで4戦連続完投。準決勝では早実を完封するまでに成長した。

 2年前のエース右腕・松本(現亜大)らの背中を追いかけてきた。「良い先輩たちがたくさんいる。超えられるような活躍をしたい」。菅生のコウタロウが今度は春の伝説をつくってみせる。 (松井 いつき)

 =終わり=

続きを表示

2019年1月25日のニュース